金の投資市場が熱くなっています
資産運用の商品は、株やFX、不動産などさまざま形態があります。
そのようななか、金への投資が注目を集めているのはなぜでしょうか。その理由を紹介しましょう。
(1)金そのものに価値がある | 株や債券のように発行主(企業など)が存在せず、 企業の倒産などで価値がなくなるといったリスクがない。 |
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(2)世界中で通用する資産 | 金は、通貨の枠をこえた世界共通の資産。いつでもどの市場でも換金できる。 |
(3)手元に実物があるという安心感 | 紙やデータでしか残らない株や投資信託とは違い、 実物を持てるという安心感を与えてくれる。 |
(4)政治・経済情勢の影響が少ない | 不景気や金融危機など経済不安になると、金の価格が上昇するのは 「金に価値があること」を誰もが知っているから。それだけ信用力があるモノであると言える。 |
(5)長期的な投資に最適 | 株や債券などと比べ、価格の上下幅は少なく安定している。 ゆえに長期的に見ても、金そのものの価値が損なわれることはない。 |
(6)保有しているだけでは税金がかからない | 不動産を保有していると固定資産税がかかる。 ですが、金は保有しているだけなら税金はかからない実物資産である。 |
最近では、欧州の通貨危機やゼロ金利時代が長引く日本の金融事情などが
金相場への投資に注目が集まる大きな要因となっているようです。
金投資の種類
一口に金投資と言っても、様々な種類があります。代表的な投資商品を挙げてみましょう。
金投資の種類 | 純金積立(じゅんきんつみたて) |
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概要 | 毎月一定額で金を少しずつ購入する金投資。月々1,000円くらいから始めることができるので、投資のビギナーや若い方にも最適な方法です。また、取得した金の管理は取扱会社が行うため、忙しい方でも安心です。 |
こんな人にオススメ | ・投資初心者や若い人 ・ローリスクで金投資を始めたい人 ・長期で資産形成をしたい人 ・忙しくて投資に時間を割けない人 純金積立のメリットデメリット≫ |
金投資の種類 | 金地金(きんじがね) |
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概要 | 金の延べ棒(ゴールドバー)を購入する方法で、実物の資産を手に入れたい方にはオススメ。また、純金積立よりやや高い資金が必要なので資金に余裕があり自己管理ができる方、インフレに備えたい方が選ぶ金投資です。 |
こんな人にオススメ | ・実物の金を手元に置きたい人 ・自分で資産管理ができる人 ・1度に150~300万円を投資できる人 金地金のメリットデメリット≫ |
金投資の種類 | 金ETF(きんいーてぃーえふ) |
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概要 | 運用のプロが多くの投資家から金(=マネー)を預かり運用益を得て投資家に配分する「投資信託」。株と似ており、株をやったことがある方にはオススメ。比較的に、ややプロ向けの商品。 |
こんな人にオススメ | ・株の運用経験がある人 ・資産運用のリスク管理ができる人 ・リアルタイム(常に)価格変動が見られる人 金ETFのメリットデメリット≫ |
金投資の種類 | 先物取引(さきものとりひき) |
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概要 | ある期日までにあらかじめ決めた価格で商品を取引する、「権利を約束する」取引(証拠金取引)。金で売買益を狙いたいという方に向けた投資商品ですが、ハイリスク・ハイリターン型の投資のためリスク耐性に強い方向けの商品です。 |
こんな人にオススメ | ・資産運用のリスク管理ができる人 ・ハイリスクハイリターンの投資耐性がある人 ・投資の経験が豊富な人 先物取引のメリットデメリット≫ |
初めての人は純金積立がオススメ
金投資のなかで、比較的リスクが低いとされるのが純金積立です。
月々1,000円くらいから始められるため、投資は初めてという人に最適。
毎月コツコツ積み立てていきたい…そんな純金積立を賢く運用サポートしてくれる会社を調べました。
年会費、手数料といった取引にかかるコストなどで比較しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
金投資をするのにおすすめのパートナー会社
KOYO証券
●手数料
年会費1,500円
買い付け手数料0円
5年間での総コスト7,500円
●会社の特徴
KOYO証券は業界最安水準で金投資ができるプランがあります。買い付け手数料は0円で、年会費のみでの積み立てが可能です。長い目で見て投資をしていきたい、リスクを抑えた投資をしたいという方におすすめです。
スポット購入の手数料も無料で、情勢に合わせた取引を行いやすくなっています。電話でも相談が可能なので、よりタイムリーに、スピーディーに取引ができます。会員専用のサイトから手続きが簡単にできるなど、会員への手厚いサポートも魅力です。
●所在地
東京都中央区東日本橋2-13-2 光陽東日本橋ビル
●事業内容
金融商品取引、商品先物取引などを行っています。
SBIネット銀行
●手数料
年会費0円
買い付け手数料250円(1万円積み立て時)
5年間での総コスト15,000円
●会社の特徴
WEBで口座管理をしているSBIネット銀行によるもので、預金だけでなく投資信託や証券、ローン、保健、商品やサービスの抵抗を行っています。純金積み立てもSBIネット銀行の人気のサービスで、会員であればWEB上で様々な管理を済ませることができます。
申し込み、取引、履歴なども確認できるので、気軽に金投資をスタートさせられます。年会費も無料です。毎月少額から積み立てが可能で、収入が多かった月のみ積立金額を多くするなどの変更も可能です。
●所在地
東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー18階
●事業内容
新規事業開拓、個人向け商品販売、法人向け商品販売などを行っています。
楽天証券
●手数料
年会費0円
買い付け手数料262円(1万円積み立て時)
5年間での総コスト15,720円
●会社の特徴
インターネット取引を専門にしている証券会社なので、年会費無料、オンラインで取引が完了など、お得で簡単なのが魅力的です。利用コスト、使い勝手、情報量など多くの面で優れています。1,000円から積み立てができるなど、金投資初心者の方にも嬉しいサービスが充実しています。
毎月10gずつなど、定量積み立てができるのも楽天証券の特徴の一つです。金額よりも金の積み立てについて考えたいという方におすすめです。楽天市場を利用していれば、ポイントを使って買い物もできます。
●所在地
東京都世田谷区玉川 1-14-1
●事業内容
証券業を行っています。
三菱ゴールドパーク
●会社の特徴
三菱マテリアルは1871年から金の製錬を行っています。100年以上の歴史があり、三菱のブランド力があるというのは、金投資初心者の方にとっても心強いものです。公式サイトには金投資についての情報などが掲載されており、情報を入手したい方におすすめです。
三菱マテリアルが運営しているのが三菱ゴールドパークマイゴールドプランです。人気の純金だけでなく、プラチナ積み立てのプランも人気があります。年会費は無料のサービスが多い中、三菱マテリアルは年会費が必要で、手数料もやや高額なため、長く運用する際には注意深く検討する必要があります。
●所在地
東京都千代田区大手町1-3-2 経団連会館
●事業内容
貴金属の加工、金属事業などを行っています。
田中貴金属
●会社の特徴
田中貴金属は、金の取引を行う業界でも最大手です。とくに純金の取り扱いに力を入れており、純金積み立てプランは人気があります。世界的に名誉のあるロンドン金市場レフリーに、日本の会社の中では唯一任命されています。ブランド力や知名度が高く、金投資を始めたいという初心者にもおすすめです。
ネット対応が整備されていて取引しやすいというメリットもあり、サポートも手厚く行ってくれます。銀座にある店舗でも対面して相談ができるため安心感があります。ややコストが高いという声もあるため、利用する際は慎重に検討しなければなりません。
●所在地
東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング
●事業内容
貴金属地金など産業用貴金属製品の製造、販売、輸出、回収などを行っています。
岡安商事
●会社の特徴
岡安商事は先物取引、FXをメインに取り扱っています。純金積み立てプランは金地金だけではなく金やプラチナなどの商品との交換、現金化することもでき、さまざまな使い道があります。一方で年会費や手数料が高めに設定されているというデメリットがあります。
年会費は3240円、5年間の取引コストは31,200円です。年会費無料の金投資サービスも多く存在している中、岡安商事での金投資のコストが気になるという方は多いです。少額から始められるもののローリスクローリターンの金投資をしたいという方には不向きです。年間の総額コストを検討しつつ身長に利用を考えるようにしましょう。
●所在地
大阪市中央区北浜2丁目3番8号
●事業内容
上場商品の売買、受託、株価指数証拠金取引、保険商品販売などを行っています。
ドットコモディティ
●会社の特徴
先物商品の取引に特化した会社です。純金の積み立てについては1,000円からスタートすることができます。これは業界の中でも最安値です。純金だけでなく銀の積み立て、定量積み立ても可能です。
大株主が楽天と楽天証券であり、現在は三菱商事ヒューチャーズなどを受け継いで現在事業を拡大している発展途上の会社です。先物取引の悪いイメージを払拭していこうという姿勢も高評価で、先物取引に不安を感じている方にも一度チェックしていただきたい内容になっています。年会費、手数料がやや高めに設定されているので、事前にきちんと確認しておきましょう。
●所在地
東京都渋谷区恵比寿1-21-8 セラ51ビル6F
●事業内容
商品先物取引、金融商品取引、システム提供サービスなどを行っています。
マネックス証券
●会社の特徴
ネット証券会社の中でも日本有数であるマネックス証券。商品の販売、サービスの提供などが人気で、純金積み立ても行っています。ドルコスト平均法を採用しており、価格変動を受けにくいというメリットがあります。金以外に銀、プラチナの積み立ても可能です。
ネット証券会社ならではの充実したサービスや便利なサポートが人気で、使いやすいという声も多いです。ネットでわからないことがあれば、電話でのサポートもしてくれます。こちらの対応も丁寧と高評価でした。投資ニュースや分析ツール、セミナーなど、投資家をサポートするユニークなサービスにも注目が集まっています。
●所在地
東京都千代田区麹町2-4-1
●事業内容
金融商品取引業務を行っています。
エボリューション ジャパン
●会社の特徴
ローリスクで投資をしたいという方におすすめなのがエボリューションジャパンです。特定保管という保管方法を採用しており、積み立てた純金をいつでも引き出すことができます。万が一管理会社が危機的な状況に陥っても引き出せなくなるというトラブルを避けることができます。
買い付け手数料が170円とリーズナブルなのも魅力的です。年会費も不要で、よりお得に金投資を始めたいという方にはもってこいのサービスです。ブランド力や知名度は他の会社、サービスには劣りますが、堅実に金投資を進めたい方から人気があります。金以外にも、先物取引やネットでの株取引も取り扱っています。
●所在地
東京都渋谷区渋谷3-29-24 エボリューション フィナンシャル センター
●事業内容
金融商品取引業を行っています。
第一商品
●会社の特徴
先物取引の業界の中でも大手で、さらに老舗であることから信頼度が高いです。過去にも多くの取引実績があるので、金投資初心者の方でも相談しやすいです。金地金の販売価格は1グラムあたり31円から32円程度。東京商品取引所の価格をもとに独自に計算しており、他社よりも安く購入できるという点も魅力的です。
金以外の先物取引の情報もたくさん開示しているため、金以外の投資にもチャレンジしたいという方のサポートとしても役立ってくれます。豊富な経験、確かな知識をもとにデータを分析しているので、より信頼できるパートナーとなってくれます。
●所在地
東京都渋谷区神泉町9-1神泉プレイスビル
●事業内容
商品先物取引、貴金属の現物販売を行っています。
純金積立と税金
純金積立で利益が出た場合には税金がかかります。具体的には、投資として積立をしている期間の含み益には納税の義務は生じませんが、純金売却によって利益が生じたら、その利益額に応じた税金を納める必要があります。
個人で純金積立を行っている場合は確定申告をして納税をすることになります。確定申告において、純金積立で得た利益は、本業以外の所得である「雑所得」として扱われることが多いです。
但し、年間の給与収入が2000万円以下で他の雑所得の利益が20万円以下の場合は確定申告の義務はありません。不明な点は必ず、お住いの地域の税務署に確認をしましょう。
その1.所得税
所得税とは、事業などで得た利益に課される税です。純金積立で得た利益にも所得税がかかります。
確定申告の際に雑所得として計上するか、譲渡所得として計上するかで所得税の算出方法は異なりますが、どちらの場合も所得が2000万円以下且つ、他の雑所得と合計した利益が20万円以下の場合には所得税は課せられません。
但し、前述のような所得税がかからない状況でも、確定申告をすることは必要なので、忘れずに所定の期間内に申告するようにしましょう。
その2.消費税
純金積立では純金を購入しますが、日常でのお買い物と同様に、純金を購入する度に消費税がかかります。
消費税の金額は購入金額に比例します。現在の消費税率は8%ですが、2019年10月からは10%に引き上げられる予定です。
当然ながら、純金を購入する際には、純金そのものの金額と同時にそれにかかる消費税も考慮しなければなりません。購入額が高額になると、消費税だけでもそれ相応の金額になりますので、注意が必要です。
純金積立にかかる5つの手数料
純金積立には取引に応じて手数料がかかります。ここでは純金積立の取引に関わる代表的な5つの手数料についてご説明いたします。
下記にご説明する手数料のほかには、解約時にかかる解約手数料などがあります。手数料の種類や額は会社によって様々です。
特定の手数料がかからない会社もあります。詳しくは口座を開いている会社に確認をしましょう。どの手数料も1回分はそれほどの金額ではありませんが、回数が増えていき積もり積もるとそれなりの金額になります。
純金積立では、常に手数料も意識しておかないと想定していた以上に手数料でお金がかかってしまったということにもなりかねません。純金積立を始める前に、手数料の種類と内容についてしっかり理解しておきましょう。
1.購入手数料
金を購入する時にかかる手数料で、ほぼ全ての会社で購入の度に発生する手数料です。購入手数料は投資につきものといってもよい手数料で、額は会社によって異なります。
多くの場合、購入手数料の額は購入金額に比例します。金を購入する際には購入手数料がいくらになるかも必ず確認しましょう。
購入する度に発生する手数料なので、一回分の金額は大したことがなくても年間で考えると看過できない金額になる場合もあるので注意が必要です。
2.売却手数料
金の売却が成立した時にかかる手数料です。購入手数料と同じく、投資にはつきものの手数料で、多くの場合、売却手数料の額は売却金額に比例します。
当然のことながら、売却取引の回数が多ければ多いほど、売却手数料は生じます。但し、最近は売却手数料を徴収しない会社も多くなってきました。
もし、少しでも手数料を少なくしたい場合は、売却手数料を徴収しない会社を選びましょう。尚、売却手数料は無料でも、売却した金額を振り込む際には振込手数料がかかります。
3.スプレッド
スプレッド(英表記:spread)は、英語で「広げる」という意味を持つ単語です。純金積立など投資の世界では、購入金額と売却金額の差額を指してスプレッドと言います。
相場は常に変動していますが、基本的に度のタイミングでも金の購入価格より売却金額は低く設定されています。この差額がスプレッドです。
スプレッドは会社によって差がありますので、会社を決める際にはその会社のスプレッドがいくらなのかを確認しましょう。
4.年間費
口座を所有しているだけで、売却や購入の回数に関係なく、何の取引をしていなくてもかかる手数料です。一般的なクレジットカードの年会費のように一年に一回、支払いが生じます。
年会費の額は会社によって異なります。初年度のみかかる会社や、年間費が無料の会社もあります。
極力、経費をかけないで純金積立をおこないたい場合は、年間費が無料の会社を選ぶのも選択肢のひとつです。支払いが一年に一回とはいえ、無いに越したことはありません。
5.引き出し手数料
純金積立の口座から、現金として引き出す時にかかる手数料です。解約時に残額を手元に引き出すときにも引き出し手数料はかかります。
引き出し手数料の額は、引き出す金額に比例する会社が多いですが、引き出す金額に関わらず、引き出し手数料が一定額の会社もあります。
口座からお金を引き出す場合は引き出す額の他に、引き出し手数料も考慮しなければいけません。
引き出しの度にかかる手数料なので、当然のことながら、引き出し回数が少なければ少ないほど、引き出し手数料はかからずに済みます。
純金積立の注意点と失敗例
少額から始められる純金積立は、比較的リスクの低い投資です。しかし投資である以上、元本割れのリスクは存在します。
取り返しのつかない事態にならないためにも、事前に注意すべき点やリスクについて理解しておきましょう。純金積立を成功させるためにまず注意しなければいけないのは、積立を始める際の会社選びです。
取扱会社それぞれのメリットとデメリットを把握して、自分に最適な取引会社で純金積立を始めましょう。純金を扱う以上、金についての世の中の動向や、価格変動は常にチェックするようにしましょう。
価格変動については、その変動の理由もしっかり理解しておくことが大切です。現在の状況とともに、これまでの金を取り巻く世の中の歴史も知っておきましょう。
過去を知ることは今後を予想する上で非常に参考になります。積立投資の失敗例として初心者の方に多いのが、月々の積立額を大きくしすぎることです。
当初は無理のない金額だと思っていても毎月ずっとひかれていくうちに厳しくなるという場合もあります。積立額は余裕のある金額に設定しましょう。
欲張って損をする例も多く見受けられます。焦ること無く安定運用を意識するのが、長期的には成功するコツです。
資産形成で大切なポイントとは?
投資による資産形成は過剰資金で行いましょう。生活資金を崩して投資に回すと精神的に余裕が持てないので、焦りが生じます。
資産形成するうえで焦りは禁物です。相場の変動に一喜一憂している状態だと、資産形成はなかなかうまくいきません。一時の感情や衝動的に動いて失敗するのを防ぐために、自分だけのルールを決めておくことをオススメします。
ルールを決めておけば、周りの雰囲気や勢い、ノリに惑わされることもありません。周囲に惑わされずに感情ではなく理論で資産運用をしていくことが資産形成を成功させるための重要なポイントです。
そして、自分にとっての資産形成のゴール、目標を明確に決めておきましょう。引き際をしっかり意識しておくことも大切です。あとできれば、信頼できる専門家を見つけられたら、より万全です。
そう簡単に信頼できる専門家は見つからないと思いますが、もし見つかったらあなたの資産形成を大いに助けてくれることでしょう。もし専門家をつける場合は、その人が能力的にも人格的にも信頼できる人物か、慎重に見極めましょう。
実際に信頼できる専門家を見つけるのはなかなか難しい作業です。万一、信頼するに値しない人物を専門家として迎えてしまった場合のリスクやダメージは計り知れません。取り返しのつかない事態だけは絶対に避けなければいけません。
そのためにも、専門家など外部の人に資産形成に関わることを依頼する場合は細心の注意が必要です。
今さら聞けない、金投資の用語集
いざ「これから金投資や、純金積立を始めたい!」と思ってみたものの、専門用語に戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。ここでは特に、純金積立に関わるような専門用語を厳選してみましたので、チェックしてみてください。
●純金
混じり物のない、いわゆる金無垢のこと。とはいえ、100%の純金は、技術的に作ることが難しいことから、金の含有量が99.99%あれば純金と言われます。ちなみに日本では法律により、1000分の995以上が純金のレベルとして定められています。
●スプレッド
金投資においては、1gあたりの小売価格と買取価格の差額を指します。通常、購入価格より売却価格が安く、差額は取扱会社のマージンとなります。少しでもスプレッドの小さい会社を選ぶようにしましょう。
●ドルコスト平均法
価格が変動する金に対して、毎月購入代金を一定にして購入する投資方法。金(ゴールド)の価格が安い時に多く、高い時には少なく購入できるようにすることで、全体の平均購入単価を平準化させるので、中長期の資産運用を行う際には有効な方法のひとつです。
●トロイオンス
国際取引単位として用いられる、金の単位(略号oztr・tozまたはoz)。実際にはオンスと呼ばれることが多いようです。1トロイオンス=31.1035g。円建てに替える際は、海外価格をトロイオンスで割り、1gあたりの米ドル価格を算出して、為替レートを乗じます。
●バーチャージ
例えば、金地金(ゴールドバー)を売買したり、引き出すなどした場合にかかる手数料のこと。特に重量500g未満の金地金に関する取引の場合、大手地金商などをはじめ、ほとんどの企業でバーチャージがかかります。手数料の内容は取扱会社によって異なります。
インフレ対策には金投資が最適!
金投資はインフレ対策に最適と大勢の投資家の間で話題になっていますが、その理由には金自体の価値が下がりにくいということ以外にも、市場が大きいという理由があります。また金は様々な製品に使用されているため、生活に必要な資源という部分も関係しているのです。
一般的に日常的に使用されている電子機器のほとんどに微量ではありますが、金は含まれておりジュエリーや衣服などにも使われることがあります。金と聞けば「高価なもの」というイメージを持つこともありますが、目に見えていないだけで実は身近な存在になっているのです。
インフレとは物価が上昇し続ける状態のことを指しており、お金の価値が同時に下がり続けることになります。多くの投資家たちはインフラが起きてしまうことで今まで得られていた利益が大幅に減少してしまうのです。
中にはインフラが起こることによって、マイナスを出してしまう投資家もいるでしょう。お金ではなく、物自体に価値のある金であればインフラが起きたとしても被害を最小限に抑えることができます。また場合によっては金の価値が高まり大きな利益を生みだすことも出来る可能性もあるのです。
インフラヘッジが行なえる唯一の投資法と言っても過言ではありません。
他の貴金属投資ではダメなのか?
金投資が人気を集めている理由は当サイトで説明をさせて頂きましたが、では他の貴金属投資はどうでしょうか?
金と同様に多くの電子機器や製品に含まれている銀や、希少価値の高いプラチナなども金投資のようにいくのではないか?と考えている方に金と他の貴金属投資の比較をした情報を掲載しているのでぜひ参考にしてみて下さい。
金投資に比べてどのようなメリット、デメリットがあるかを知っておくだけでも自分の投資に役立てるかもしれませんよ。
銀と金の比較
金と銀ははるか昔から人々の生活で利用されてきた貴金属になっています。今でも通貨の代わりとしてこれらの貴金属は利用されていますが、銀投資は金投資に似たような値動きを見せることがあります。
金に比べ、銀自体の価値は非常に安価になっており投資として始めるにも手が出しやすい価格に設定されていることが多いです。
しかし銀投資の市場は金に比べるとまだ小さく、値動きが大きく変動することもあります。小口で始めることができても、値動きに左右されやすく先読みの知識や経験が無ければ利益を出しにくいという部分が金投資のと違いと言えます。
長期的な運用やポジション確保になると金投資の方が有利となっており、デイトレードのような短期で売買を行なう手法を好む方には銀投資が向いているでしょう。
プラチナと金の比較
金よりも希少価値の高いプラチナではどうでしょうか?プラチナは自動車によく利用される貴金属となっており、次に宝飾品の需要が高いとされています。
使われる物によって価値は左右されてしまうのですが、プラチナの場合は自動車に多く利用されているため、車の売れ行きなどによって価値が変動してしまうのです。インフラなどが起きてしまうと自動車の価格も上がり、その素材となるプラチナの価値も上がります。
しかし肝心の車自体の売れ行きはインフラの影響を受けて伸びないケースもあるのです。こうした要因からプラチナ投資は金投資に比べ安定性が欠けていると言えるでしょう。またこのようなこともあって最近ではプラチナの価格が金を下回っている傾向にあります。
金投資の方法の中でも注目しておきたい金貨について学ぶ
資産構築の対象として金は不況に強く人気があります。個人レベルの投資ならば、価値が人気に左右されやすい記念硬貨よりは、外国政投資用とし発行している金貨が手軽でお勧めです。
いわゆる地金型金貨と呼ばれるものであり、金地金(インゴット)と並んで金投資の対象の一つです。以下では金貨のメリットや特徴に言及していきます。
金貨は外国の政府が投資用に発行している
外国政府が発行している金貨、いわゆる地金型金貨ならば国が金貨の価値を保証していることになり安心して売り買いできる特徴があります。金は希少性があり偽造されない等の特徴があり、資産保有の対象として世界中で利用されています。
特に不況時に金相場は高騰する傾向があり、安定した資産運用を望む投資家から注目されています。 それでは金貨の購入に興味のある方むけに、代表的な地金型金貨の例を以下に二つご紹介しますので参考にしてください。
それぞれカナダ、オーストラリアが国の政策として発行しており、その価値に信頼をおくことができるものです。
メイプルリーフ金貨
カナダ王室造幣局が発行。カナダの象徴・カエデの紋章とエリザベス二世の刻印が特徴的です。
また金の純度が高く金貨が持つ金の価値が高いことも特徴。また一枚から購入可能であり、気軽に購入できることから人気があります。
カンガルー金貨
オーストラリア政府が発行。表面には英国女王エリザベス二世の肖像が刻印され、裏面は毎年デザインが変わるカンガルーのイメージが人気です。コレクション要素もあり、デザインの人気によって評価価値が異なっています。
しかも金貨一枚ごとが保護カプセルに入っており、損傷による価値を防止するなどの特徴があります。
インゴットに比べて金貨は少額で購入できる
金を投資対象と考えた場合、どんな形で購入すれば良いでしょうか。金を現物で購入する方法には二種類あり、インゴットと呼ばれる金地金か金貨が対象となります。
どちらを購入すべき迷うところですが、投資金額や目的によって選択することができます。
金貨の種類と特徴
一般に少ない資金でコツコツと購入していきたいと考える個人投資家なら、少額で購入できる金貨の購入がお勧めです。
ただし、金貨はプレミアムと呼ばれる製造コストが上乗せされていますので、同じ重量の金地金と比べると割高となる特性がありますので注意してください。
また収集型金貨と呼ばれる記念硬貨などは、希少性があり人気があるうちは高額で取引されることもありますが、人気に左右されますので投資対象には向いていません。投資用として購入するなら、地金型金貨が対象となります。
インゴットとの違い
そこで金購入時の参考となるように、インゴットと金貨の違いを見てきましょう。金貨には諸経費が上乗せされていますから、インゴットよりも割高になります。
またインゴットは重量が重いほど手数料が安くなりますので、同じ重量で比較するとインゴットが割安となります。
ただし金貨は少額から購入できる点がメリットであり、少額投資から始める方に向いている点を踏まえて金投資を始めると良いでしょう。
金貨はコンパクトなので保管場所に困らない
コンパクトな金貨
サイズがコンパクトであり現物を保管する場所に困らないといった点も金貨の特徴の一つです。少ない量であっても価値がありますので、資産としての保管手段として優れています。
購入することができる金貨の種類は様々ですが、概ね直径15~30mm程度のサイズでありとても小さなものです。例えば、有名なメイプルリーフ金貨であれば、1/10オンスの場合は直径16.0mm、厚さ1.22mmとなっています。
また、その他のメジャーな金貨(ウィーン、カンガルー、パンダなど)も、同程度のサイズでありとてもコンパクトです。
保管場所に困らない
購入可能な金貨なら引き出しの中にしまいこんでも邪魔になりませんし、金庫に他の資産と一緒に保管することも容易です。
現物資産を家で保管するためには、なんと言ってもかさばらないことが大きなメリットとなります。長く持ち続けるためにも、場所に困らないのは見逃せないポイントです。
また金は世界情勢の変化や不況時に価値が目減りしにくく、むしろ高騰する可能性もありますので、長く持ち続けることで安定した投資対象になり得ます。
したがって、コンパクトで保有しやすいのは好都合であり、効率的な投資対象として活用できる特徴を備えているとも言えます。
金貨投資の基本的な注意点もチェック
金貨には投資を対象とする地金型金貨と、記念硬貨などコレクションを主に目的とする収集型金貨の二つの種類があります。それぞれの特徴や注意点について見ていきましょう。
例えば、地金型金貨には製造コストが上乗せされていますので、保管時に傷をつけないように注意する必要があります。また収集型金貨は価格が人気に左右されやすく、投資に向かないなど注意すべき点があります。
プレミアムが消失してしまう可能性がある
金貨には地金としての価値に加えて、製造コストなどがプレミアムとして上乗せされています。特定のデザインが刻印されており、装飾的価値が認められ人気があれば、つぶしの価値以上の価格で取引できることになります。
また、表面がピカピカの状態で傷のない状態が維持されていれば、購入当初に付加されていたプレミアム込みで売却できます。 しかし、保管期間に傷をつけてしまうと価値を下げてしまい、金としての価値だけの取引になります。
これをプレミアムが消失した状態であると言います。すなわち金貨の保管の際には、傷をつけることのないようい細心の注意が必要です。
さらに金貨が損傷したこと以外にも、国の情勢変化や金貨の流通状態によっては、プレミアムが消失してしまうこともあり、この場合は地金再生価格で取引されることがあり、プレミアム分の損失となる可能性があります。
このような事態をできるだけ避けるためにも、金貨を発行している国の経済状況が安定しているところを選ぶことが重要です。
収集型金貨は価格が変動しやすい
一般に投資用の金貨のことを地金型金貨と呼び、コレクション用として販売される記念硬貨やアンティーク金貨などの収集型金貨とは一線を画するものと扱われます。
前者の地金型金貨は投資の対象にしやすく、売り買いをすることで差益を得る取引や保管し続けることで値上がりを待つ資産形成のやり方に向いています。ただしインゴットに比べると、製造コストに該当するプレミアムが上乗せされていますので割高になりますので注意しましょう。
後者の収集型金貨とは、売り買いの取引ではなく収集することを第一の目的とするものです。いわゆるコレクター向けの金貨であると言え、希少性やデザインの美しさが重要視されます。
ただし、コレクションアイテムの宿命として、流通量やデザインの流行り廃りなどの影響で、その評価価値が変動しやすい特徴があります。価格が安定しませんので、投資用の対象にしにくいと言えます。
もちろんコレクターにとっては、所有することが目的ですので、評価価格が大きく変動しても被害が少ないとも言えます。
金貨の表面に傷がつくと価値が下がる
金貨を現物として保管する場合には、注意深く行う必要があります。その理由は、価格が変動しやすいプレミアムに秘密があります。
投資用の地金型金貨は表面に人物など様々なデザインが刻印されており、潰しの金(インゴット)の価値にさらに上乗せの価値や製造コストが乗っていると言えます。これをプレミアムと呼び、国が金貨を発行した際の価格に含まれているものです。
購入時のピカピカで傷のないよう状態を維持し金貨の価値を低下させないように注意すれば、プレミアムが維持されている考えることができます。この場合は、同程度の価格で売却することができます。
裏を返せば金貨の表面に傷がついてしまい、見た目が劣化すると金貨としての価値が下落してしまうことになります。したがって金貨の保管には最新の注意を払う必要があると言えます。
一例を挙げると、カンガルー金貨では金貨に傷がつかないように、一枚ごとに保護カプセルに入れられており、大切に保管できるような配慮がされています。
長期運用なら金投資
金投資の最大のメリットとしては政治経済に左右されず、影響を受けにくいという部分と言えるでしょう。
金融不安などが起こると株価や為替などは被害を受けますが、金自体の価値や需要は変わらず残り続けるため被害を受けるリスクが少ないのです。
価値が安定しているということは、金投資によって長期的な運用を行なうことも出来るということにもなります。安定性と需要の高い金投資は長い間投資者に利益をもたらしてくれるのです。
FXと金の先物取引の共通点
投資法として外国為替証拠金取引(以下FXと省略)は様々な人に行なわれています。実を言うとこのFXと金投資の先物取引の手法には共通点があるのです。
FXは取引を行なうための口座開設と証拠金を準備するだけで、倍率を上げ高いリターンを得ることができます。これは金投資の先物取引と同じで証拠金の準備さえ行なえば、手が出さないような大きな取引も可能になるということになるのです。
FXの知識やノウハウは金投資にも役立てることができるので、もし現在FXで投資を行なっている方で他の投資にも興味があるというのであれば、金投資の先物取引をお勧めします。FXで用いていた手法をそのまま活かせる可能性が高いので運用も行ないやすくなるでしょう。
また先物取引では、「買い」の選択肢だけでなく「売り」の選択肢からでも投資を始められます。これもFXと同じような仕組みになっているので、投資法や投資計画を幅広く展開することができるようになるのです。
売りと買い両方で投資を進めていけるため、状況に応じてリスクヘッジを行なうことも可能となっているのでより手堅く運用していくことが可能になります。これを機にFXから金投資に乗り換えてみてはいかがでしょうか?
自分に合った投資法を選択
金投資の代表的な投資法を4つ挙げましたが、どの投資法も特色があり得られる利益や運用法も異なります。自分に向いている投資法を選択することで金投資をより効率よく運用していくことができるようになるのですが、適正があるか見分ける方法として個人の性格との相性で確かめることができます。
例えば何事にも前もって備えたり、下調べを徹底的に行なう几帳面な性格の方であれば、リスクヘッジの行ないやすい「純金積立」が向いています。
前述しましたが、純金積立はローリスクで毎月決まった金額を金に投資する方法となっているので慎重に投資を進めていけます。また実物の金を自分で管理する金地金も向いているでしょう。
逆にせっかちで早く結果を出したいという方には、先物取引がお勧めです。先物取引は少ない金額で取引を始められるため、準備に時間を割きたくない方にはうってつけと言えるのです。
しかし先物取引はハイリスクハイリターンとなっているので、売りや買いのタイミングが重要となります。決断力も大切なので焦り過ぎずに時には慎重になって考えるようにしましょう。個人の性格で投資法の相性をチェックすることも金投資を成功させる1つの要因と言えるのでこの点も考慮してみるといいでしょう。
金投資の詐欺には注意が必要
金投資にはたくさんのメリットがありますが、実際の所投資には必ず利益が得られるという保証はありません。あくまでも他の投資よりも良い部分が多いというだけであって絶対に儲かるということではないのです。
金投資は一見すると様々な面で利益が得られやすい投資のように感じるでしょう。事実投資法や運用法をしっかりとしておけば利益は出しやすい投資とされています。ただしこのようなメリットを逆手に取った詐欺が多いのも金投資なのです。
金投資において詐欺の被害は年々減少していますが、それでもなくなったわけではありませんので、良い話だけの金投資は存在しないという意識をもって投資を始めましょう。
金投資の詐欺に遭わないためにもしっかりとした企業や証券会社を利用することが大切です。当サイトでは純金積立において信用のある証券会社を数社ピックアップしているため、これから金投資を始めようとしている方や興味がある方はぜひ証券会社のホームぺージを参考にしておきましょう。
詳しい内容や詳細については各企業のホームぺージからメールで問い合わせることも可能です。ヘルプセンターを設けている企業もあるので、電話で直接やり取りを行なえますので初めての方でも安心して始めることができるでしょう。